去年、僕が初めてナナの編んだセーターを着て本屋にいった日、ナナはそう言ってから僕の背中をたたき、
「ま、この模様は、本に載ってたのをそのまま編んだだけだから、特別なもんじゃないけどね」
と、げらげら笑った。
「いい子だねぇ。あんたが眠っている間、ずっと心配しながらあんたを見てたよ。
あんたの顔色が良くなってきたからって安心したとたん、あそこで眠っちゃったよ」
マスターはそういって、表の明かりを落としに行った。
もうすぐ3時・・・。
「あ、雪だよ」
表でマスターの声がした。
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